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下肢静脈瘤についてAbout Varix

 ■下肢静脈瘤とは

下肢の静脈が、浮き出て見えたり、こぶ状に膨らんだり蛇行したりしている状態。
下肢の静脈には重力によって足先に血液が戻ってしまわないように逆流防止弁がついています。
それらの弁が壊れると血液の逆流が起こり、うっ血が生じ、血管の拡張蛇行が起こってコブ状に膨らみます。下肢静脈瘤は血液が静脈内に停滞あるいは逆流して溜まることにより起こります。
下肢静脈瘤は逆流がないタイプも含めると、日本人の約2人に1人がかかり得る病気です。

下肢静脈瘤の種類

下肢の静脈には、筋肉の間や中などの奥の部分を流れている深部静脈と皮膚の直ぐ下を流れている表在静脈があります。下肢静脈瘤はおもに表在静脈に起こる病気です。
下肢静脈瘤には、弁の逆流のあるタイプと逆流がないタイプとがあり5種類のタイプに分類されています。

逆流のあるタイプ

伏在静脈タイプ
表面の近くにある太い血管が伏在静脈で、内くるぶしからふくらはぎの内側、太ももの内側を通って脚の付け根で深部静脈に流れ込む大伏在静脈と、外くるぶしからふくらはぎの裏を通って膝の裏側で深部静脈に流れ込む小伏在静脈の本幹とその分枝にできるもの。全静脈瘤の1−2割を占め、医療機関での治療が必要になる静脈瘤。
分枝タイプ
伏在静脈から枝分かれした2mm以下の細い血管で膝の裏側や太ももに見られる静脈瘤。
陰部静脈瘤
おもに妊娠中に起こりやすいもので、外陰部に近い脚の付け根や太ももの内側にボコボコが見られるもの。
逆流は起こっているが、静脈弁が壊れているのではなく、妊娠中の血液量増加による血管拡張によって弁が合わさらなくなり、その隙間から血液が漏れ出すもの。
出産後、血液量が正常化するにしたがい(3−6ヶ月)、ボコボコも自然に消えていくことの多い静脈瘤。

逆流のないタイプ

網の目状タイプ
皮膚のすぐ下にある細い皮下静脈(径1~3mmくらい)が網の目状に拡張して発症する青色や緑色になる静脈瘤。
クモの巣状タイプ
最も細い真皮内静脈(1mm以下の静脈)が拡張して発症し、青白い色や赤紫に見える静脈瘤。

下肢静脈瘤の症状について

初期症状

むくみ
靴が履きにくくなる、指で押すと跡が残る。左右差があったり、片方だけだったりする。
重だるさ
二酸化炭素が多い静脈血が溜り、脚は酸欠状態になる。立ちっぱなし、座りっぱなしのあとに感じる疲労感で、日増しに強くなっていく。
こむら返り
夜中や明け方に起こりやすく、下肢静脈瘤のある脚に起こる。次第に頻度が増す。
血管が浮き出る
皮膚直下で細い静脈が拡張する網の目やクモの巣タイプ。
静脈のボコボコ
伏在タイプや分枝タイプで起こる。

進行時の症状

かゆみ
伏在タイプの下肢静脈瘤で皮膚炎による湿疹などの部位や、ボコボコした血管の周囲に生じる。
痛み
皮膚潰瘍では常に強い痛みを感じる。うっ血による血管の緊満によっても起こり、痛みの程度は違うが、細い静脈瘤でも時に見られる。
皮膚の色素沈着
伏在タイプで進行したものに起こる。血管から染み出した鉄分が皮膚に沈着。
皮膚の硬化
色素沈着からさらに重症化。脂肪組織までに至ると(皮膚脂肪硬化症)、脚が黒く棒状に変化。
皮膚潰瘍(ただれ)
皮膚が欠損してやけどのようなだたれた状態になり、痛みを伴う。
皮膚から出血
皮膚潰瘍の状態になると容易に出血する。

下肢静脈瘤の予防

まず、下肢静脈の血流のしくみ

血管には動脈と静脈があり、動脈は酸素と栄養素を豊富に含んだ血液を心臓から身体の隅々まで送る経路で、静脈は二酸化炭素と回収した老廃物を心臓に戻す経路です。
下肢静脈の血液は、立位や座位の時には、重力に逆らって心臓に戻らなければなりません。そのため、主にふくらはぎの筋肉の収縮がポンプの働きをして、脚の血液を心臓方向へ押し上げます(筋肉のポンプ作用)。
そして、下肢静脈には要所要所に弁が付いていて、押し上げられた血液が再び下へ落ちないように逆流を防止します(逆流防止弁)。

下肢静脈瘤の予防

下肢の静脈に血液が溜まらないようにすれば、下肢静脈瘤の症状出現や進行を予防できます。

ふくらはぎの筋肉のポンプ作用をしっかりと機能させる=脚を動かすこと
・日常生活で歩くことを意識する
・立ち仕事ではつま先立ち運動
・デスクワークでは貧乏ゆすり、かかと上げ運動
・トイレ時には屈伸運動
医療用弾性ストッキング
ふくらはぎの筋肉のポンプ作用を強化し、静脈血が下から上へスムーズにあがっていくのをサポートしてくれます
マッサージ
就寝前のふくらはぎマッサージ。揉むことにより、ふくらはぎの筋肉のポンプ作用がしっかりと働き、脚に溜りがちな静脈血をきちんと心臓に戻すことができます。
就寝中の下肢挙上
座布団やクッションなどを使って膝から下を高くして寝る。心臓よりも高い位置に足先をあげることで静脈血が心臓へ戻り易くなります。
生活習慣病の予防
肥満や脂質代謝異常症、高血圧症を防ぐ食生活やサプリメント。すなわち、血管を強化し、血液の流れをスムーズにする食生活をこころ掛ける。

肢静脈瘤は何科に行くべきか

専門としては血管外科、心臓血管外科になります。形成外科、皮膚科の一部の先生も診療されています。
いずれの科も下肢静脈瘤の治療を専門としている医療機関の受診をお勧めします。

下肢静脈瘤の原因について

主な要因

遺伝
一番大きい要因で、両親が共に下肢静脈瘤のときは80-90%、どちらかの場合でも40-45%の確率で子供にも発症します。
女性>男性
7:3の割合で女性に多いと言われています。大学医学部のグループが調査した医学的統計では、女性は男性の約3倍という報告もあります。
妊娠、出産
女性がかかりやすい大きな要因です。
妊娠中はお腹が大きくなり、脚の付け根にある逆流防止弁が圧迫を受け、さらに血液量の増加も相まって下肢の弁が壊れやすくなります。
2回以上の出産経験のある方に起こりやすいと言われています。
立ち仕事(調理師、美容師、理容師、教師、レジ係、販売員)
下肢の静脈には、重力による上半身からの静脈圧がかかっています。下肢筋肉を使わない状態、いわゆる棒立ちの状態が下肢の静脈に最も負担をかけます。
加齢
年齢を経るごとに下肢静脈に負担がかかる合計時間は多くなり、その為、加齢により静脈瘤の発生率も高くなります。
その他、生活習慣病の諸症状がある人
肥満、脂質代謝異常症(高脂血症)、高血圧などの生活習慣病も下肢静脈瘤になりやすいといえます。

原因分類

一次性
一次性静脈瘤 = 一般的な静脈瘤
伏在静脈の深部静脈への流入部の逆流防止弁(いわば元締めの弁)が壊れることにより逆流が起こるもの。
二次性
本管である深部静脈に何らかの原因で血栓ができて、行き場を失った血液が表在静脈に流れ込みその圧力で二次的に静脈瘤ができるもの。
命に関わるエコノミークラス症候群(肺塞栓)の原因である深部静脈血栓症ができている状態なので!
二次性静脈瘤=怖い静脈瘤!

下肢静脈瘤を放置するとどうなるか

下肢静脈瘤の1-2割を占める逆流のある「伏在タイプ」のものは、そのまま放置していると、ゆっくりと進行して確実に症状が悪化していきます。
脚がむくみ、血管が拡張蛇行していき、そのコブ状のボコボコの周辺を中心に慢性的な静脈うっ血によって血管からにじみ出た鉄分による皮膚の黒ずみ(色素沈着)を生じ、かゆみを伴う湿疹や皮膚変性が起こります。更に進行すると、鉄分が固まり皮膚が硬化(皮膚脂肪硬化症)します。この時期になると、ちょっとしたひっかき傷が慢性化して拡大し、やけどのようなだたれた状態になり、常に痛み、場合によっては出血することもあります。
最終的には、下肢全体が黒く棒状に硬化して、歩行もままならなくなることもあります。
そのため、伏在静脈の下肢静脈瘤の場合は、早期に受診し、早期に治療をすることが肝要です。血管のボコボコはあっても、皮膚の色素沈着が始まっていなければ、血管内焼灼術できれいに治すことが可能だからです。

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